避妊と婦人科


避妊法として一番普及しているコンドーム(男性用)はコンビニエンスストアでも手に入れることができるので、避妊と婦人科、ということがすぐに結びつかない人も多いかもしれません。

しかし、避妊法の中には、婦人科に行くことが必要なものもあります。
ピルはホルモン剤なので婦人科の処方が必要です。1回に処方されるピルは数周期分なので継続してピルを用いるなら数ヶ月に1回は婦人科に行く必要があります。

IUD(避妊リング)は子宮内に装着するものなので、婦人科で検査の後、医師が子宮に挿入します。

コンドームを使用していたがずれたり敗れたりしたといった避妊の失敗や、レイプなどで緊急避妊が必要な場合も、婦人科で中用量ピルなどの緊急避妊薬の処方をもらったり、場合によってはIUDの挿入を行ったりします。なお、緊急避妊に対応できる医師の連絡先は、緊急避妊ホットライン(03・3235・2638、平日10~16時))で紹介してもらえます。

避妊をしていたが生理がない、妊娠したかもしれないという時、多くの人はまず市販の妊娠検査薬でチェックをしますが、妊娠検査薬で陽性と出た場合、結果に自信がない場合などは婦人科での妊娠検査を受けます。婦人科では、まず妊娠検査薬による検査を行いその後エコーによる検査を行います。

ピルやIUDによる避妊をしている場合も、性感染症の防止の為、コンドームの使用が望ましいのですが、男性がコンドームの装着を嫌がるなどの理由で使用していないのであれば、男女とも、性感染症の検査を定期的に受診しましょう。性器が痛い、かゆい、おりものが増えたりにおいや色が気になる、といった自覚症状がある場合は、もちろんできるだけ早く受診しましょう。

女性に婦人科が敬遠される理由の一つは、内診だと思います。内診は子宮や卵巣の状態を調べるための大切な検査です。最近の婦人科はリラックスして受診できるように内診室のインテリアや、内診台に上がったときにひざ掛けなどにも心配りがされています。スムーズに受診するためには前開きの服にフレアスカートといった服装がベターです。また、まったく初めての医師よりは、何度か受診したことがある医師の方がいろいろなことを相談しやすいでしょう。いざというときのためにも、普段からかかりつけの婦人科医を持っておくとよいですね。





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