避妊とセーフセックス


セックスには、妊娠と性感染症の可能性が常に伴います。セックスのパートナーが特定の相手であっても、その特定の相手が性感染症にかかっていれば感染してしまいますので、リスクがないわけではありません。

性感染症(STD)は性行為によって感染する病気で、細菌やウイルスなどが原因となり、
病気に感染している人の体液や血液が、性行為によって相手の粘膜や傷に付着し感染します。

より安全な性行為とは、コンドームを正しく使用して体液や血液が直接ふれないようにし、また、リスクの高い性行為自体を避けるようにすることです。

コンドームは、避妊具として広く使用されていますが、ピルやIUDなどの他の避妊法を使用している場合にも、性感染症の予防のためには、コンドームを使用する必要があります。

コンドームは、勃起後すぐに空気が入らないようにペニスにかぶせて、皮膚とコンドームがぴったりと密着するようにします。また射精し終わったあとはすぐにコンドームを抜き取ります。射精前にコンドームをつけずに膣に挿入したりする行為は、射精前に分泌されている尿道球腺液の中にも精液が含まれていることがあり、避妊・性感染症予防の双方の点から望ましくありません。

淋病やクラミジア感染のように、のどへの感染が多いと言われています。オーラルセックスの際にもコンドームを装着することで感染を防止することができます。

日本ではセーフセックスは十分に意識されているとは言えない状況です。

これは性行為に関する正しい理解と知識また情報が不足しているということや、避妊とセーフセックスを混同していることなどが原因とされています。特に、性行為に伴うリスクについて、避妊の知識はある程度普及しているのですが、性感染症の予防という知識は欠けています。最近、若い人を中心にコンドームを使用しないセックスをする人が増え、性感染症が蔓延しつつあると言われています。

万が一、性行為の後に、性器にかゆみや発疹があったり、いつもと違うおりものがあったりといった異常を感じたら、できるだけ早く婦人科・泌尿器科を受診しましょう。病院に行くのは恥ずかしい、怖い、という気持ちがあるかもしれませんが、放置すると自分の健康を損なうだけでなく他の人に病気を移してしまう可能性があります。医師はあなたと一緒に問題を解決しようと努めてくれるはずです。





[0] TOP