コンドーム避妊法


男性用コンドームは、日本ではもっとも普及している避妊法です。コンドームはドラッグストア、コンビニエンスストアなどでも簡単に入手することができます。

コンドームは正しく使用すれば約90%という高い避妊効果と性感染症の予防効果がある方法です。しかし、適切なタイミングで装着しなかったり、装着方法が間違っていたり、コンドームが破れてしまったりして、避妊に失敗することがあります。

コンドームは十分に勃起した状態ですぐに装着します。勃起後すぐにペニスから分泌される液にも精子が含まれていますので、射精の直前にコンドームを装着するのでは避妊に失敗する可能性があります。コンドームを袋から取り出したら裏表(裏がザラザラしています)に注意して、先端の精液溜めから空気を抜き、包皮にぴったり密着させて、ペニスの根元までかぶせます。

射精後はすぐ、精液が漏れないようにコンドームを抜き取ります。

また、男性用コンドームは男性が装着するものなので、女性が避妊や性感染症予防に熱心でも、男性の意識が薄く、コンドームの使用を嫌がる、といったケースもあります。

また、コンドームのニオイや締め付け感が苦手という人もいます。避妊法としてはピルなど女性が主体的に選択できる避妊法を併用することができますが、性感染症予防のためにはやはりコンドームを使用することが望まれます。コンドームの材料である天然ラテックスゴムやゼリーが原因でペニス、膣、肛門などにかぶれやかゆみなどが出る人は、ポリウレタン製のコンドームに変更したり、他の種類のゼリーを使用したものに変えてみて下さい。ただ、かぶれ、といた症状が性感染症だった、という場合もありますので、おかしいと思ったら医師の診断を受けてください。

コンドームは日の当たらない、涼しい場所で保存をし、劣化によって破れることを防ぎます。持ち歩く際には直接ポケットなどに入れると固いものが当たったり、摩擦を受けたりして破れたり穴が開いたりすることがあるので、ケースに入れて持ち歩くようにします。

コンドームを使用しているときに、ベビーオイルやハンドクリームなどを使用すると、コンドームが溶けることがあります。潤滑剤には専用のものを使用しましょう。

コンドームは手軽な避妊法ですが、身近なだけに使用方法の間違いや破損で避妊に失敗することもあるので、正しく扱うようにすること、より確実な避妊のためには他の避妊方法と併用する(ただし、男性用コンドームと女性用コンドームを同時に使用するのは不可)ようにしましょう。





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