避妊の大切さ


セックスの本来的な目的は「生殖」ではありますが、人間は官能的快楽、男女間の愛情の表現など、生殖を目的としないセックスを行います。しかし、セックスの結果として伴う妊娠・出産を、誰もがいつでも無条件に受け入れられるわけではありません。

第一に、妊娠・出産を自らの身体で担う女性にとっては、妊娠・出産は大きなライフイベントです。予期しない妊娠、望まない妊娠は、出産するにしてもやむをえず人工中絶手術を選択するとしても女性の心身にとって大きな負担となる可能性があります。

どのような避妊法も常に100%成功するものではなく、万が一、妊娠することもある、ということを前提としなければならないのですが、現実的には必ずしもそのような関係にはなっていない、ということもあるでしょう。そうすると、まず、女性は自分の心身を守るために避妊をする必要があります。日本では従来コンドーム(男性用)による避妊がもっとも舟生していますが、近年、ピル(低容量ピル)が注目されているのは、女性主導で行う避妊法であるためです。一方で相手に対し「男性用コンドームをつけてほしい」と言うことができるような、性に対する自己管理力、判断力は重要です。

将来的には結婚、妊娠・出産を予定しているカップル、すでに結婚している夫婦であっても、いつ子供を持つのか、何人子供を育てるのか、などの「家族計画」が家計の安定と、生まれてくる子供に対する責任として必要になります。妊娠・出産に伴い、妻が急所食したり、退職したりすれば、単純に家計の収入が減ります。夫の収入で家族の生活を支えるにはどうしたらよいのか、妻・子が扶養家族となることでの減税、家族手当などで収入源がどの程度カバーできるのか、生命保険の見直しなども必要になるでしょう。

また、心臓病や婦人科疾患など女性の健康上の理由により、妊娠・出産の負担が問題となることもあります。
そこで、男女ともに、避妊について正しく知り、妊娠を望まない場合は確実に避妊を行うことが大切になります。

膣外射精のように、避妊とはいえない方法を「避妊法」として男女ともに捕らえていたために妊娠したり、日本でもっとも一般的に用いられているコンドームについても装着するタイミングや装着の仕方が正しくないために、避妊に失敗したりすることがあります。妊娠の仕組みと各避妊法の特徴を知り、自分に適した避妊法を選択すること、パートナーに「避妊をしたい」「避妊に協力してほしい」という意思をきちんと伝えることが大切です。





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