避妊とは?


妊娠は、性交によって女性の卵子と男性の精子が受精し、女性の子宮の内膜に着床することによって成立します。

避妊とは、器具、薬品、外科手術などによって、受精を妨げたり、受精卵の子宮への着床を妨げたりして、妊娠を避けることです。

性交は本来は妊娠・出産を前提とした生殖行為です。

しかし、人間は男女間の愛情の表現、コミュニケーションの手段として、あるいは官能的快楽の追求としての性行為を行います。しかし、性交の結果生じる妊娠・出産については、無制限に行うことができるわけではありません。避妊をせず、望まない妊娠をした場合、人口妊娠中絶という方法をとることもありますが、中絶手術自体のリスクもありますし、特に女性の身体的・精神的負担が大きく、避けることが望ましいといえます。

男女とも自分の身体を自分で守り、望まない妊娠を避けるためにも、避妊に対する正しい知識を身につける必要があります。また避妊法は、現在結婚していない人のためだけのものではなく、結婚している夫婦にとっても必要なものです。第1子と第2子との間隔は母体の回復や育児の負担を考慮しければなりません。夫婦のライフデザインによって、何人子供を持つか、経済的な事情などもあわせてできるだけ理想的な環境の中で妊娠するのが望ましいものです。

避妊にはさまざまな方法がありますが、それぞれ長所・短所があり、また残念ですが100%成功する避妊法はありません。より確実に避妊するためには、複数の方法を併用することもあります。

日本では、もっとも一般的に行われている避妊法はコンドームですが、コンドームの他にも、IUD、避妊リング、ピル(低容量ピル)といった方法があります。どの避妊法が適しているかは、ライフスタイル、パートナーの協力が得られやすいか、自身とパートナーの健康状態、今後の妊娠・出産の計画などによって異なります。避妊法によっては、婦人科の受診や処方箋が必要なものもあります。

たとえば、コンドームはコンビニでも買うことができるなど入手が容易で手軽ですが男性が自ら用いる必要があります。ピルはきちんと服用すれば90%以上の避妊効果がありますが、生活が不規則であったり飲み忘れがちな人には向かないかもしれません。

それぞれの避妊法の特徴、長所・短所を知って、適した方法を選択しましょう。





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